2006年 01月 31日
TVドラマ「ナースあおい」を見ました!
さて、本日、漫画が原作の「ナースあおい」というドラマを見ました。その中の一場面を見て思ったことを書きますね。
(2005年11月6日、8日の本ブログ記事「20代の心肺停止・・・・。」も参照願います。)
場面は、民間の患者搬送サービス用の救急車内。
ある救命センターに下腿の骨折(だったと思う)の患者さんが搬入されたのですが、他の事故でセンターは手一杯なためその方を他の病院にナース(主人公あおい)同乗で転院させることになりました。
しかし、車内で患者は急変!心電図上、VF!(心室細動:致死的不整脈のひとつ。)
あおいはAED(自動体外式除細動器)を使って救命を試みますが、VFは解除できません。呼吸を観察すると、右肺の呼吸音は聞けません。センターに電話をかけて医師に助けを求めると「緊張性気胸だ!」とのこと。
あおいは、自分の判断で「胸腔穿刺」(胸の中に貯まった空気を抜くこと)を行い、結果として患者さんが救命できたのでした・・・・。
ここで良かった点、悪かった点を「事後検証」してみますね。(医療ドラマを見るたびに文句を付けてる気がする。(^_^;))
【良かった点】
1:患者が急変したときに、あおいは患者の口元にしっかり顔を近づけて、呼吸の有無を正しく観察していた!
2:VFを発見後、AEDを用いての早期除細動を試みた!
3:緊張性気胸に対して静脈留置針による緊急胸腔穿刺を行い、患者さんを助けた!
4:患者さんの頭側ではなく、右側にいたにも関わらず、きちんとマスクホールドを行い、人工呼吸を行えていた!(ように見えた。)
【残念だった点】
1:心マッサージは「絶え間なくおこなうことが重要!」なのだが、途絶えていた・・・。
2:胸腔穿刺の部位が少し下だったような気がする・・・・。(第4肋間付近を刺していたように見えた。)
3:ドラマでも問題にされていたが、胸腔穿刺は日本では医師法違反・・・。
【ダメだった点】
1:救命センターの医師が気胸を見逃していた点・・・。(>_<) (気をつけよっと!)