2007年 11月 04日
日本臨床麻酔学会にいってきました。
今回は発表はなく、研修医向け教育セミナーのお手伝いをしてきました。受講生は、麻酔科医になることをほぼ決定した方や、「現在麻酔科研修中なので・・・」という理由で参加した方、すでに婦人科や神経内科の医師をされている方(なぜ、研修医セミナーを受講できたかは不明です。)など様々でした。
自分がお手伝いしたのは、「人工呼吸器の使い方」の部分です。昨年も、同じブースを担当したのである程度わかっている部分もありましたが、進行手順としては忘れていることの方が多かったです。(^_^;)
まずは、F先生が人工呼吸器の設定する際に最低限度覚えるべき用語(CPAP、SIMVなど)についてミニ講義をおこない、その後、実際に人工呼吸器を触りながら症例問題を考えていくという進行で行いました。
この講義を行うためには、医療器機メーカーの協力のもと、実際の人工呼吸器だけではなく、心電図や血圧を示すモニター、そして(確か)ウン千万円するシミュレーション人形を使用しました。
このHPSという人形は、高価なだけあってホントに素晴らしい人形です。色んな呼吸状態・呼吸音を表せますし、目を閉じていた人形の全身状態を改善してあげれば目をパチパチと開けてくれます。開けた目に光を入れると、対光反射(瞳孔がキュッと縮小)もあります。ガスになった麻酔薬(吸入麻酔)を実際に吸わせると、眠りますし、血圧も低下します。全身状態が悪いのに何もしないで見ていると、不整脈を起こしたり血圧低下を起こして死んでしまいます。(>_<)
このような人形を用いて受講生に、
「さあ、○○先生、「noza先生が気管挿管をした後から呼吸器のアラームが鳴っています!」と看護師さんからコールがありました。では、対処していきましょう!」
という形で進めていきました。今の研修医はこのようなシミュレーション人形には慣れている方も多いのですが、今回、人工呼吸ブースに来てくれた方々は良い意味で不慣れな方が多く、こちらとしては進行しやすかったです。
どういう人工呼吸器のトラブルシナリオを仕込んだかは、また来年も担当するかもしれませんので公表は致しません。(笑)
27日は台風が近づいていたので、急遽、飛行機の時間を早めて沖縄に帰りました。なので、銀座の新しい商業施設やアップルストア(今はMAC使ってませんが。)にも行けずじまいでした。まあ、しゃあないですね。
で、翌日は娘の運動会!10月末だというのに晴天で、また日焼けしてしまいました。(笑)(台風で沖縄に帰って来れなかったら、運動会に参加できず、家庭のトラブルシナリオが始まるところでした。)