救急専門医、麻酔科認定医・標榜医。北から沖縄に移住→再び北上した感想など…。(救急には無関係な内容が多い!ペインクリニック患者でもあります。)症例は設定変更しています。
by nozakoji
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救急救命士がアナフィラキシーショックの患者にエピペンが使用できることに!

 すでに記事名にあるニュースが発表になってから数日が経ちました。(Kim先生のブログでもすぐに発表されておりました。)

 まあ、おさらいと言うことで、医療従事者以外の方にもわかるようにまとめてみます。(わかりにくかったらすみませんです。)

 救急の現場では、アナフィラキシーショックという激烈なアレルギーを起こす方を診療することがよく(たまに?時々?)あります。

 皮膚に湿疹が出るだけというようなものじゃなく、空気の通り道が狭くなったり(上気道閉塞、気管支喘息様の発作)、呼吸状態が悪くなったり、血圧が下がったり致死的不整脈が起きたり、症状は様々で、重症であれば死ぬこともあります。
 アナフィラキシーショック原因としては以下のようなものがあります。(琉球救急勉強会のパワポより。)

a0031617_13541754.jpg


 では、アナフィラキシーショックが起きたときの対処法、治療法は何でしょう?

 病院外なら、死亡の原因となる窒息による低酸素を防ぐ(実際は決定的な治療じゃないので時間稼ぎかもしれませんが。)ための高濃度酸素投与をおこないます。
 また、院内なら低血圧に対処するため、大量の点滴もおこないます。

 でも、これだけでは、患者さんは救えません。もっとも必要な治療は、アドレナリンという薬を発症からなるべく早い時期に筋肉注射することです!(※血圧が上昇したり、空気の通り道が広がる。心臓が止まりかけるような最重症ならば静脈内に注射することもあります。)

 でも、アドレナリンは劇薬です。近年、救急救命士も講習などを終えれば心肺停止の方に限り注射できる方が増えてきましたが、ショック状態での使用は許されておりませんでした。いつでも誰にでも使える薬ではありません。

 では、重症のアレルギーを持っている方はどうしたらいいのでしょう???


 発症から早期にアドレナリンを使用しないと命に関わると言うことで、数年前からハチに刺されることが多い林野庁の職員や重症のアレルギーを持っている方などに限り、ご自分でアドレナリン注射(商品名:エピペン)を打つことができるキットの使用が認められたのでした。

 しかし、実際にショックとなり薄れゆく意識の中で自分に注射を打つことは不可能に近いでしょう。では、誰が打つか?それは、患者さんが救急要請したときに一番早く近くに駆けつける医療従事者、救急救命士以外にいないでしょう。(※学校では、エピペンを持つ児童に代わり教員が打っても医師法違反にはならないようです。でも、教員の方は打たない、というより打てないですよね。)
 
 今回、救急救命士に対する法の改正があって以下のような文章が回ってきました。

アナフィラキシーショックで生命が危険な状態にある傷病者があらかじめ自己注射が可能なエピネフリン製剤を交付されている者であった場合、救急救命士は、自己注射が可能なエピネフリン製剤による、エピネフリン投与を行うことが可能となった。

 これは患者さんにとって朗報ですね!(^^)/

 しかし、当たり前ですが、こんな文章が続きます。

救急救命士は、自己注射が可能なエピネフリン製剤によるエピネフリン投与を行う可能性があることを念頭に、当該製剤の添付文書等に記載された使用上の注意、使用方法を十分に理解するように努めること。消防機関はメディカルコントロール協議会で使用法を議論することや、構造を理解するために実物を確保すること等により、使用方法を習熟できる体制の確保に努めること。
 
 「実物を確保」って、実物は医療関係者でも、なかなか見たことがないでしょうね。自分も、練習用のキットしかみたことがありませんし。

 
 「でも、早く実物を見たいし、エピペンの勉強をしたいよ~!!!「救える命は救いたい」よ~!」

 という、そんなあなた(?)は、以下のホームページ(リンク)で使用方法を学びましょう!(エピペンの販売をしている会社のHPです。)
 
a0031617_14224145.jpg


 
 百聞は一見にしかずです!使用方法の理解が深まりますよね!



 P.S. ちなみに、院内で重症のアナフィラキシーショックが起きても、酸素投与もしてなければアドレナリンの使用もできない医者ってたくさんいます。そんな場面をたくさん見ているので、研修医にはアナフィラキシーショックの対応はきちんと教えるようにしています。
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by nozakoji | 2009-03-13 14:34 | 救急の話 | Comments(2)
Commented by Kim at 2009-03-13 22:09 x
役に立つホームページの紹介ありがとうございます。

ちなみに、私は専門医の勉強をするまでアドレナリンは50倍に薄めて投与すると考えていました。不勉強でした。

が、幸い実際の患者さんに出会った事がないので、、、、
Commented by nozakoji at 2009-03-14 08:54
Kim先生、コメントありがとうございます!

>役に立つホームページの紹介ありがとうございます。
→エピペンの使い方のところは、救急隊のみならず医療関係者にもわかって欲しいので載せてみました。お褒めいただいて良かったです。(自分が作成した訳じゃないですが。)
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