2009年 04月 22日
アナフィラキシーショックに関する勉強会
18時の開始時は、救急隊員の方以外は、ER、ICUのスタッフがちらほらいる程度で席がかなり空いておりました。(>_<)
しかし、終わる頃には病棟看護師、研修医、4月から当院に赴任してきた中堅医師など、合計で73人の方が集まってくれました!基礎的な内容ではありますが、少しは役立てたのかもしれません。
さて、今回この内容を選んだ意味は2つあります。(Kim先生、3つありませんでした。)
1つは、新規採用の研修医、看護師の初期対応能力向上のためです。(と、表向きには話してますが、ベテラン&中堅でも初期対応できない方がいるので、そういう方にも聞いて欲しかったのです。)
アナフィラキシーショックは初期観察と対応がしっかりしていると救命が十分可能です。でも、観察がいい加減で、準備や診断が遅れると上気道閉塞による窒息などで亡くなってしまう可能性もあります。心肺蘇生も大事ですが、それに至らせないための知識として早く理解していてほしい病態です。
2つめは、救急隊員の観察力、知識向上のためです。
3月より、エピペンというアドレナリン製剤を救急救命士が使用できるようになりました。この薬は、重症のアナフィラキシーショックになったことがある患者さんが持っている薬です。この薬を患者さん本人が使えないときには現場にいる救急隊員が補助として使用できないと救命につながりません。
使い方は難しくないのですが、使用するには「この人はアナフィラキシーショックと考えて問題がないだろう」と観察できる知識がないと使用できません。なので、その知識整理に役立てるような内容の勉強会としたつもりです。
あ、3つめがありました!
1,2の目的が達せられれば、結果的に、「患者さんのため」になりますね!(^^)/