救急専門医、麻酔科認定医・標榜医。北から沖縄に移住→再び北上した感想など…。(救急には無関係な内容が多い!ペインクリニック患者でもあります。)症例は設定変更しています。
by nozakoji
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肩関節脱臼の整復って、疲れちゃう。(^_^;)

 最近、短期間で続けて肩関節を脱臼された患者さんの診察にあたりました。

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 一人目の方は、5回目の脱臼で、手術も受けている患者さんでした。レントゲン写真だけ撮って整形外科にまかせてしまう医師もいますが、一応救急医なので、頑張りました。

 まずは、教科書通りに「スチムソン法」を試みました。(ベッドに腹ばいに寝てもらい、脱臼した腕をベッドの端から床に向かって下げてもらい、そこにおもりをぶら下げて自然に整復されるのを待つ方法。)

 全く入る気配なし!(>_<)

 次に、パワーで勝負の方法、「ヒポクラテス法」を試みました。(脱臼した腕をつかんで、腋に足を入れて力にまかせて整復する方法。)


 入る気配がない上に、相手の腋に入れた自分の足がつりそうになり、リタイア!(T_T)

 結局、あきらめて、深夜でしたが整形外科の医師をコールしたのでした・・・・。(苦労はされていましたが、まるで関節技の達人のような動きで整復されていました。)



 2人目の方も5回目の脱臼の方でした。手術は受けていませんが、筋骨隆々のたくましい方でした。前回の敗戦(?)が脳裏をよぎりましたが、もう一度頑張ってみたのでした。

 まずは、前回同様、「スチムソン法」です。

 全く入りません・・・。しかし、まあ、想定の範囲内です。

 さらに、徒手整復を試みたあと、今回は、ヒポクラテス法ではなく、「伝家の宝刀(?)、「肩甲骨回旋法」」を繰り出してみました!(←プロレスか!)

 まず、関節内に局所麻酔(1%キシロカイン10ml)をしたあとに、腹ばいでベッドに寝てもらい、肩甲骨を徒手的に回旋させながら脱臼した骨頭を入れに行く方法です。(医療関係者以外の方にはわかりにくくてすみません)
 この方法をやる際、患者さんには指をのばしてもらい、床に手をつけるイメージで腕を伸ばしてもらうのがコツのようです。

 この方法は痛みも少なくなるし、「これは無理かな~」と思った患者さんでも容易に整復できることもありおすすめです!(自分が知ったのは「救急医学」(へるす出版)の特集号でした。興味のある方は調べてみてください。他の書籍にものっているかは不明です。)

 ちなみに、この患者さんも何とか戻すことができました。(額に汗かきながら時間はかかりましたが。(^_^;))


 
 というわけで、7月の脱臼整復は今のところ一勝一敗!次も勝ちま~す(?)!!!


 (注:研修医の皆様へ。決して関節内局注をすすめている訳ではありません。ご自分にあった方法で患者さんの苦痛を一刻も早くできる方法を選択しましょう!)
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by nozakoji | 2008-07-28 01:12 | 救急の話 | Comments(10)

小児の防ぎ得た外傷死を無くそう!~小児ITLSコースを受講しました。

 前回の続きです。

 那覇空港からは、羽田の第2ターミナルへ行きました。そこで、プロレスラーの武藤敬司選手を見かけました!(プロレスに興味のない方には感動が伝わらないでしょうが。(^_^;))
 武藤選手の膝が悪いのは知っていましたが、かなりの跛行で歩行していて、「あの足で激しい試合をしているのか。こんな腰下肢痛なんてまだまだだな・・・。」と感じた次第です。(まあ、自分はレスラーじゃないですけど。)

 さて、羽田からは、小児に特化した外傷初療教育コースである「小児ITLSコースを受講するために北海道に向かいました。
a0031617_15445921.jpg

 小児ITLSとは・・・(以下、テキストを出版しているメディカ出版ホームページより引用)

 小児の外傷について、搬送と救命のテクニックはもちろん、子どもとのコミュニケーションの取り方や、虐待が疑われるときにはどうすべきか、新生児仮死の搬送、家族への対応方法など、きめ細かく解説している。救急医療従事者のみならず、福祉や保育の領域など子どもに関わるすべての人にとって役立つ一冊。

 というものです。

 「こどもは大人を小さくしたものではない」と小児科の授業で習った記憶がありますが、ホントその通りです。解剖学的にも違う部分がありますし、血圧、呼吸回数などの正常値も全く違います。また、子供の観察をしながら親への説明もどのように行うかと言うことも、一日かけて学ぶコースとなっています。

 実際の内容は、海外のテキストの翻訳版に沿って行われますので、日本の実情と違う部分もあるのですが、いつもながら学ぶことの多い一日でした!(まあ、インストラクターになるかどうかは別ですけど。(^_^;))

 

 
 


 
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by nozakoji | 2008-07-26 18:26 | 救急の話 | Comments(6)

防ぎ得た高脂血症…(-.-;)

今、那覇空港です。観光客で賑わっております。

さて、 先日、健康診断の結果がかえって来ました。

「まあ、いつも通り異常はないだろうな…」

と、軽い気持ちで結果を眺めていたら、

「LDLコレステロール155」(139以下が基準値)

と、異常値があるじゃありませんか!!(*_*)


ショックでした。本当にショックでした。

油モノ、アイスクリームなど、誘惑が多いここ沖縄ですが本気でダイエットに励まなくてはいけない年齢になったようです。

そんな訳で、いつもは空港で必ず食べるアイスクリームを今日はガマンしています。(>_<)

いつまで続くかな…。
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by nozakoji | 2008-07-20 12:17 | 自分の話 | Comments(6)

製薬会社内で講演会をしてきました。

 一昨日は、仕事が終わったあと、某製薬会社の九州支店沖縄営業所で講演(勉強会)をして参りました。
 「会社の中で講演?」と思ったのですが、年に数回、この会社では研修としてこのような会を行っているそうです。教授のような立場の方はよく呼ばれているのでしょうか?

 で、今回私は、

 「救急外来で、脳卒中の初期診療がどのように行われているか?」

 ということを中心にお話をしてきたのですが、相手が所長を含めて6人なのでちょっとやりにくかったです。(^_^;) しかも、まるで私が大先生のような扱いで、

 「では、一同、起立!先生に礼!」

 と言われたときには、その状況がおかしくて、笑いをこらえるのが辛かったです。(笑) 


 講演のあとは、最近販売が伸び悩んでいる薬に関する模擬説明会を行い、その説明を聞いてnozaがどう思うか、という時間となりました。

 「どんなことでも仰ってください!」

 というので、私が言える範囲でアドバイス的なことは伝えてきました。(もちろん、コンストラクティブ・フィードバックです!)

 いや~、製薬会社さんは本当に大変ですね。こんないい加減な医者に気を遣わなければなりませんし、ジェネリックが売られまくっている時代に、少し高い薬も売らないといけないし・・・。今回、よ~くわかりました!


 
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by nozakoji | 2008-07-19 02:54 | 自分の話 | Comments(2)

火事場の●●力? 救急コールが鳴れば、下肢痛も忘れる?

 最近、病棟や検査室で急変患者が発生して院内一斉に「救急コール」がかかるという事態が、短期間で2例続きました。

 1例目は、病棟。救急外来からは3つ上の階にある病棟です。

 「エレベーター、、、、は使わないよな、普通。」

 と、自問自答してから走り出しました。

 腰下肢痛が悪化してから走ることなどほとんどない私ですが、こんな時に活躍しないと活躍する場所がない(?)ので、頑張って階段を駆け上がりました。(他人からはどう見えていたかわかりませんが。(^_^;))
 あ、もちろん、蘇生用の薬や道具が入った蘇生バッグは研修医に持ってもらいました。

 幸い、心マッサージ(=胸骨圧迫)は他のスタッフがすでに行っていましたので、ほぼ同時に駆けつけた麻酔科の先生が気管挿管をおこない、自分はコーディネートに徹することができました。(次の処置や検査をオーダー、遅れて集まってきたスタッフには「もう大丈夫」と説明したり。)


 2例目は、画像診断の検査室。薬剤によるアナフィラキシーショック(重症なアレルギー反応のことです)でした。
 検査室までは、約100m位ですが、直線ではありませんし廊下にいる患者を避けながらの距離なので、やはり普段の私ならきつい状況でした。(>_<)
 
 でも、こんな時しか役立てない自分なので、到着後は集まってきた皆さんと協力しながら治療に当たったのでした。


 さて、私にとっては久しぶりに痛みを忘れ疾走することができた瞬間(?)ではあったのですが、急変の現場では、いろいろと院内の問題点が目についたのでした。(我々の教育が足りないということでしょうか・・・。)



 1:病棟急変で誰も記録を書いていない!(日中で人はたくさんいたのに!)

 →看護師でも研修医でも誰でも良いのですが、急変の発見、観察、処置などの時間経過をしっかりと記録しないと最善の治療も行えないし、あとでカルテも書けません。今回は救急部の医師が気づいて記録をしていました。

 2:急変時のモニターに心電図がない!電気ショックもできない!

 →検査室といっても、急変時には致死的な不整脈が起きないかチェックできる体制にないとまずいです。血圧だけ測れるモニターなんて、急変した当初は不要です。橈骨動脈で触れるのか、触れないのか、頸動脈で触れるのか、という判断で十分です。

 3:ショック患者に酸素投与がなされていない!

 →急変したら、院内コールというのは良いのですが、みんなが来るまでに「十分な酸素投与」位はしておいて欲しいですよね・・・。ショックと認識しているのですから・・・。

 
 4:ありすぎるので省略。(>_<)


 急いで、院内向けの勉強会を企画しないといけませんね。でも、きっと当該部署以外のスタッフは来ないんだろうな・・・。
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by nozakoji | 2008-07-14 18:17 | 救急の話 | Comments(4)

沖縄県の急患空輸の記事が女性週刊誌に!

 7月1日発売(7月15日号)の「女性自身」という雑誌に、沖縄の離島の医療を支えている陸上自衛隊第101飛行隊の密着記事が載っています。

 [シリーズ人間]
離島の救急患者輸送「陸上自衛隊・第101飛行隊」に密着
「フライング・シーサー」命をかけて命を救う!



最初、自衛隊の方から

 「今度、「女性自身」の記者の方が取材に来るんですよ・・・。」

 と聞いたときには、

 「え!?「女性自身」って、あのヨンさまや、ジャニーズ、皇室を取り上げてる雑誌の?」

 
と驚いたのですが、「シリーズ人間」という一つのことに一生懸命頑張っている方にスポットをあてて取材する企画と聞いて、感心いたしました。(こういう雑誌は読まないので、こういう企画があることも知らなかったので。「女性自身」の中では最も長く続いている連載だということです)


 機会があって、記者の方とメールやお電話でもお話しましたが、101飛行隊についてしっかりと取材をされていたことや、沖縄県の医療体制における問題点もしっかりとご理解されていることに「さすが、ジャーナリスト!」と感動したしだいです。

 
 この記者Dさんの記事、ぜひ皆さんも読んでみてくださいませ!!!
(私は福岡空港の書店で買いましたが、やはりちょっと恥ずかしかったですね。(苦笑))


 「コード・ブルー」のような派手さはありませんが、夜間や、長距離をものともせずに離島の急患のためにヘリコプターや固定翼で患者搬送の任務にあたる陸上自衛隊第101飛行隊がいることを全国の方に知ってもらいたいです。

 
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by nozakoji | 2008-07-05 01:33 | 救急の話 | Comments(2)

「コード・ブルー」を見ると、現場に出動したくなります!

 今日は福岡にいます。明日、佐賀で開催されるITLS(世界で行われている外傷初療の教育プログラム)のインストラクター更新コースを受講するためです。平日なので、休みを取ってやってきました。(病院の出張ではないので全部自腹です。(>_<))

 沖縄からはただ一人の受講ということなので、沖縄で同様のコースを開催するときにはかり出されることが決定しております。(もちろん、週末です。また休みが減ります・・・。)


 さて、今日から以前記事にもしたように、ドクターヘリのドラマが始まりましたね!医学監修には日本医大千葉北総病院の先生が関与されているので、かなり本物の治療に近いものになっておりました。(「救命病棟24時」も北総病院でしたね。)

 あえて突っ込むとしたら、外傷の血だらけの患者さんの治療をするのに感染防御のマスクをつけていなかったことでしょうか。きっとこれはフジテレビ側の要望で「マスクをつけると顔がわからないので・・・。」となったものと推測されます。(違うかな?)

 今回は初回ということで、ドクターヘリはどんな活動をするのかを実際に見せたり(現場で救命処置を行う。→救命のための上肢切断。意識レベルが悪い人に気管挿管。など)、若い医師が患者に説明する形で「ドクターヘリというのは・・・・」と視聴者にも分かりやすく解説をしていましたね。


 また、ドクターヘリの国民への啓蒙・理解にもつながる場面として、小学校のグランドにおりた場面が自分としては印象的でした。

 全国にドクヘリが配備されていくと、あのような場面(校庭に着陸すること)はこれから増えていきます。「ヘリコプターがおりてうるさいな~。」ではなく、「あのヘリが来たら患者さんは助かるね。あのヘリが僕達の周りにあるから自分や家族に何があっても安心だね!」という教育・啓蒙が子供の時から行われることはとても大事なことだと思いました。

 
 自分も、山Pに負けないよう頑張ります!!!(研修医時代は、nozaPと言われてましたし。(^_^;))
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by nozakoji | 2008-07-04 00:25 | 救急の話 | Comments(11)

「麻酔科医」をテーマにした小説&漫画

 ネット上で書籍を購入するときは、アマゾンを利用しているのですが、先日、こんな2冊を購入してみました。

 
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 1冊はその名もずばり「麻酔科医」という小説です。元看護師の江川晴が書いており、その執筆に当たっては、監修・協力を日本麻酔科学会が務めております。存在は学会の広報誌で知っていたのですが、友人Nも購入したということで買ってみました。

 まだ、全く読んでませんが、個人的には、帯にある

 「きみたちは患者の生命の代弁者なんだ!」

 というコピーを見るたび、尾崎豊の

 「先生、あなたは、か弱気大人の代弁者なのか~♪」(卒業)

 という歌を思い出してしまいます。(学生時代は尾崎の歌い方をモノマネしつつ熱唱していました。)(笑)


 もう1冊が「麻酔科医ハナ」です!医局のメーリングリストに先輩が「こんなマンガがあります」と情報を流してくださりその存在を知りました。ホームページ上では以下のような紹介がありました。
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 (双葉社HPより引用)

現在の医療崩壊の最大要素のひとつである医師不足の中でも深刻なのが「麻酔科医」不足。その激務と日常を、大学病院の麻酔科医・華岡ハナコを主人公に、時にシリアスに、特にコミカルに、すさまじいリアルさで描く。激務・安月給・セクハラ…きっつい仕事と思いながらも、今日もハナコは元気に麻酔をかけるのだ!

 こちらは読みましたが、麻酔科医の仕事がどんなことか、わかってもらうにはとてもいいテキストだと思いました!「スーパードクターK」などに比べると、リアルな内容になっていますしね!(比較が悪いか?)


 あとは、10月からの麻酔科医が主人公のドラマ「風のガーデン」が始まれば、麻酔科医人気もきっと急上昇するはず!・・・・・なわけはないですね。(苦笑)(^_^;)


 追記:以下のところにアクセスすると、2話分がタダ読みできます。興味のある方はドーゾ!

 http://webaction.jp/title/61.php

 面白いのは、雑誌連載中は題名が麻酔医ハナ」だったことです。麻酔科の専門医は「麻酔医」と呼ばれることを嫌がります。(私もイヤです。)きっとクレームのようなものがあったのでしょうね。
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by nozakoji | 2008-07-02 01:49 | 麻酔の話 | Comments(6)

苦労が報われるメール!

 今日は平日ですが、院内のスタッフ向けにICLS(二次心肺蘇生)コース(ほぼ一日)を開催しました。(救急医学会認定コースで行いました)

 いつもこのコースは、週末開催の県内で受講生を募集するそれなりの人数が集まるものにしか参加してこなかったので、インスト1人で相手が6人という体制では初めてでした。

 救急部スタッフが研修医含めて4名、他病棟が2名という構成でしたが、皆さん熱心な方だったのとムードメーカー的な方もいたので、一日を通じて楽しくコースを行うことができました。(^O^)/

 楽しかったとはいえ、昨日は、ISLSコースから帰宅し食事を取った後に夜から、夜に1人で蘇生人形や書類を準備し帰宅は2時AM頃でしたので、終了後はどっと疲れてしまいました。歳ですね。(^_^;)
 あと、1人でインストをするとしゃべりっぱなしですので、今は声も出しにくいです。(+_+)

 
 
 そんな疲れ気味の私がメールをチェックすると、こんな個人メールが来ていました。

noza先生、お疲れ様です。××病院看護師の■■です。ISLSコースお疲れ様でした。多くのスタッフの支えがあり受講することができました。インストラクターの皆様、関係者の皆様ありがとうございました。
今度は自分自身がインストラクターとして参加できるように学んだことを着実に習得していきます。


 ・・・・自分はISLSコースは2日目のみ実際のインストをしたので、1日目に受講されたこの方とはほとんど(全く)接しておりません。

 
 それなのに、ああ、それなのに、自分にこんなメールを送ってくれるなんて・・。(T_T)


 インストや事務仕事をがんばって良かった!疲れが取れました!!!
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by nozakoji | 2008-07-01 00:53 | 救急の話 | Comments(2)