2013年 06月 28日
家族のために、『エンディングノート』を
几帳面な性格で、いつ自分に何があっても残される父親が困らないように、食事や洗濯の方法を付箋に書いて色んなところに貼ってありました。
亡くなった時に霊前に使う写真まで自分で決めていて、すぐに見つけられるように分かりやすくしてありました。
そんな母の影響もありますが、こんなものをAmazonで買いました。
エンディングノート
です。
皆さんは、
『自分は80歳ぐらいまでは何事もなく生きる』
と思っているでしょうが、若くして事故にあったり、脳梗塞や心筋梗塞を起こしたり、重症肺炎で人工呼吸器が必要になったり、予期せぬことが起きるんです。救急医療の現場でそんな方をたくさん見てきました。
私は母の血が流れているので癌家系(母の母も癌で亡くなった)です。きっと癌になると思います。
また、予期せぬ事故にあったりするかもしれません。
救急医療の場で一番困るのが、
『治療をどこまで行うか』
ということでの家族の意見がバラバラになることです。
90歳を超えて絶対に救命が困難な方に、身体にさらに負担になるような治療を追加して数日持つ状態を保つのが、本当にその方が生前に望んでいたことなのか?
食べられない状態になった時に、亡くなるまで鼻からチューブをいれて栄養を入れることを望んでいるのか?
胃瘻を作るのか?
誤嚥する状態になった時に、気管切開するのか?
やはり、残される家族のためにも、もしもの時にどこまで治療を望んでいるかということはノートに残したり、日頃から話しておくべきだと思います。
以前、講演会でお話しさせていただいた石飛先生の本は読みやすいと思います。自分のこと、親のこと、色んなことを考えることができると思います。
「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか (講談社文庫)
http://amazon.co.jp/dp/406277464X