『勉強不足で研修医に無知を晒さないように指導しよう』

昨年の臨床麻酔学会で『超音波ガイド下中心静脈カテーテル挿入』の指導をしました。

その中で2人の若い先生方から質問や嘆き?があったのは、

『エコー下で挿入しようとしてるのに上司から『画面ばかり見ないで患者の体も見ろ!』と言われるのですが、正しいのでしょうか?』

という言葉でした。

結論から言うと、これは上司の方が昔の古い方法であるランドマーク方と超音波ガイド下のやり方を適当に組み合わせており、きちんと理解していないための発言です。言いにくいですが、上司の勉強不足です。こういう指導を続けていると影で笑われてしまいます。

超音波が簡単に使えない時代は、実際にはその下に血管(静脈)がないかもしれないのに、

『動脈を触りながら針先は乳首の方向へ向けて刺せ』

と教えられ、そのようにやっていました。

今は、エコーを当てる時にはもちろん患者さんの身体を見ますが、sweepやswing scanを正しく行ったのならあとは画面しか見る必要がありません。だって、間違いなく血管を見てるのですから。(注意•あくまでscanが正しい前提。)

この先生がたの発言を聞いて、現在の私は研修医に教える機会はあまり無くなりましたが、

『そういう機会があれば、再復習をしっかりして笑われないようにしないと…』

と強く思った次第です。

以前、ネット上で、

『研修医に万が一の時のためにガムエラスティックブジーを使って挿管させました。一度経験しておくと使えると思うので』

のようなことを書いた時、

『それは患者の同意を得たのか?そんなことは許されない。挿管困難のときのものだ』

のようなコメントを書かれたことがあります。しかし、実際は困難なときだけではなく、スタイレットと同様使用しても問題ないのですが、その方は理解が不十分なためそのような発言をネット上で書かれてしまいました。(その後、そのような発言をしたことに対する謝罪はなし)

人のふり見て我がふり直せ。反面教師にしたいと思っています。
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by nozakoji | 2015-01-21 12:06

救急専門医、麻酔科認定医・標榜医。北から沖縄に移住→再び北上した感想など…。(救急には無関係な内容が多い!ペインクリニック患者でもあります。)症例は設定変更しています。
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