2005年 10月 31日
病院救急車での転院搬送って恐ろしい!!!
先日、車で1時間ほどのT川市まで救急車による転院搬送をしてきました。
患者さんは腹部の術後に気管内から出血したため、当院に搬送され血管内カテーテルによる治療を受けた方です。
まだ気管挿管による呼吸管理は必要なため、nozakojiがバッグで呼吸を補助しながらの転院となりました。
市外への搬送と言うことで病院の救急車で向かったのですが、年配の運転手さんはマイペースでゆっくりゆっくり国道を進んでいきました。
薬剤・酸素ボンベの準備など万全を期して乗ったものの、「早く病院に到着したい!器材もイマイチだし!」という気持ちが強かったので、
noza:「すいませ~ん。お金は自分が出しますので高速なんか走っていきませんか?」
と聞いたところ、
運転手:「あ、急いだ方が良いですか?わかりました、サイレンを鳴らして走行しますね~。」
(nozakoji心の声 「できるなら、最初からやってくれよ!」(>_<) )
と、思った自分が馬鹿でした・・・。
サイレンが鳴り始めると同時に、それまでの運転とはうって変わって、オンボロ救急車を駆ってクレイジーな運転をし始めたのです!大型トラックが行き交う国道をガンガン追い抜くのは当たり前、片側一車線のトンネル内もモナコグランプリのように果敢に反対車線から攻め込んでいくのです。(T_T)
5年前にドクターカーに乗せてもらったときも激しい走りをする方はいましたが、今回は周りが大型トラックだらけでしたし、道幅も狭い状況でしたので非常に恐怖を感じました。途中で喀痰吸引したくても怖くてできない状況でしたし、同乗した学生も最初は平気でしたが、病院到着時には「ちょっと気分が・・・。」という始末・・・。
見た目はおとなしそうな運転手さんでしたが、サイレンが彼を「ティレルでデビューした時のジャン・アレジ」に変えてしまいました・・・。(例えが古~!しかも、特にうまい例えでもないし!)
ヘリならあっという間なのにな・・・・ってな訳で、3日に横浜で行われる航空医療学会に行って勉強してきます!(←無理やり?)