2007年 01月 06日
意識障害患者の評価方法は?JCS?GCS? いやいや、これからは「ECS」 ????
めったに更新しなくなって、いまや「幻のブログ」か「歴史上のブログ」になりつつある当ブログですが、覗いてくださる方がいることに感謝しております。(訪問者数は、よく更新していた時の半分程度になっておりますが。(苦笑))
ホント、この二ヶ月ほどは、帰宅してすぐに寝るような生活で、パソコンに向かう時間が極端に少なくなっておりました。メールも、パソコンじゃなく、携帯でチェック(「リモートメール」というのを利用してます。)するのみでした。
2007年もダラダラと「皆さんが忘れた頃に更新されるブログ」になるかと思いますが、よろしくお願い申し上げます!
さて、話は変わって、意識障害患者が発生したときの評価方法に関しての話題です。(珍しく、救急っぽい話題でしょ!)
今までは意識障害のある患者が救急外来に運ばれて来ると、JCS(Japan Coma Scale)という評価方法を用いて意識障害の程度を評価しておりました。
救急隊:「○○消防の□□です。50代男性、食事中に突然激しい頭痛が起き、現在JCSで100です。受け入れお願いします!」
医師 :「わかりました。意識悪いんですね。搬送中に意識レベルが更に低下した時は連絡ください。」
てな具合です。しかし、このJCSは簡便であるのはいいのですが、評価者により結構点数にバラツキが見られます。
なので、救急外来で以下のような場面が見られることがあります。
救急隊:「意識レベルはJCSで20(大きな声をかけたり、体をゆさぶると目を開けるレベル)です!」
医師 :「そうですか。どれどれ。病院ですよ、わかりますか?」
患者 :「わかりますよ、うるさいな~。うるさいから目を閉じてただけですよ。」
(その後、医師の色んな質問に患者は正答。)
医師 :「これは、JCSで1ですね・・・。」
救急隊:「・・・・・」
JCSに加え、GCS(Glasgow Coma Scale)という意識障害患者の評価方法もありますが、これは慣れないと、短時間での評価はちょっと難しいです。私も、GCSで評価するようになったのは、外傷初期診療のプログラムJATECを受講してからです。
そこで、JCSとGCSの欠点を補うために生まれたのがECS(Emergency Coma Scale)です(みたいです)!
つまり、評価は判定者間でバラツキガつきにくい、でも、GCSほど評価に時間はかからない、というものがECSです。(だと思います。)
以前に記事にも書かせていただいた、脳卒中初期診療の教育コースISLSコースでも、ECSの評価方法について触れられたはいたのですが、正直、「普及するのかな~」というキモチでした。(今も正直「?」ですが。)
上記文中よりECSに関する説明のあるHPにリンクしてますので、興味のある方はどうぞ覗いてみてください。そして、ご意見もお聞かせくださいませ。
m(__)m
数年後には、
「ECSで100Lの患者さんの受け入れお願いします!」
となるのかな~。