2007年 07月 13日
嵐の夜に・・・。台風での「ケガ人数」って何?
いや~、朝の出勤時はホント、やばかったです!(>_<)
1時間ぐらい各タクシー会社に電話をかけまくり、やっと来てくれたタクシーに乗って職場に向かいましたが、道中は、まるで障害物競走でした!
樹木の枝が落ちているのは当たり前、信号は停電、暴風雨により時折前方の視界はゼロ、道路は浸水・・・・。乗ってて本当に怖かったっす。(T_T)
出勤時刻に遅れはしたものの、何とか病院に着いたのは良いのですが、そこでまた生命の危険を感じることになりました!!!
「正面玄関や救急外来入り口は暴風雨により一時閉鎖されている。」
と同僚に聞いていたので、病院裏側の入り口から入ろうとしたのですが、入り口を勘違いしてしまい、カギの開かない入り口(しかも今日は全く人気(ひとけ)がない!)でタクシーを降りてしまったのです・・・。
突風のため建物の角を曲がることもできず、ホント一歩もその場から身動きができない状態がしばらく続きました。着ていったレインコートも風でまくれて服はパンツまでびしょ濡れで、38年間で一番不安な時間を過ごすことになりました・・・。
「あ、あの今にも折れそうな大木の枝が飛んできて頭に当たったら死ぬかも・・・。」
とか、
「あ、このガラスが割れて首や顔面、胸部に刺さってケガしても誰も来てくれないかも・・・。」
と、ネガティブなことばかり考えていたその時、入り口のガラス越しに警備のおじさんの姿が見えたのでした!!!
いや~、そりゃ、もう必死でしたよ。ガラスを割れない程度に必死で叩き、
「俺はここにいるよ~~~!!!」
と猛烈にアピールして無事に中に入れてもらえたのでした。あの時ほど嬉しい瞬間はここ数年無かったかもしれません。(笑)
まあ、そんな風に命をかけて出勤したのですが、来院された患者さんは、台風のため転倒して縫合処置の必要な患者さんや、家のガラスが割れてケガをした患者さんなど、予想通り、「台風による外傷」の方ばかりでした。
ある程度、患者さんの処置もおわり、テレビを見ていると、「?」と思うことがありました。
テレビのテロップで
「現在、沖縄では台風のため7人がケガ」
と流れているのです。
「いやいや、現時点でウチの外来だけで4人はいるんだけど・・。全県で7人ってことはないでしょ!」
と突っ込んでしまいました。(笑)
あの、「けが人の数」って、どのように調べてるんでしょうね?消防に聞いたとしてもそれは救急車利用の患者さんだけで、歩いて病院に行った患者さんはつかめないしなあ~。病院に直接電話しても教えるわけはないし・・・、はて?
そんなことを考えているうちに、数時間前に生命の危険を感じた瞬間のことはすっかり忘れてしまった私なのでした。
追伸:妻には「沖縄は台風被害ひどいようだけど大丈夫?」というメールがたくさんあったにもかかわらず、私には同期のK氏一人からだけでした・・・・。さ、寂しい(T_T)