沖縄独特の上肢麻痺の検査方法(非公式)は?!

 昨日から沖縄はまるで台風のような暴風雨です。おかげで患者さんはあまり来ません。(苦笑) 夏休みで来沖している方には、本当に可哀想な天候です。(>_<)


 さて、最近、救急外来で「あ、なるほど!沖縄独自の検査方法(非公式)だなあ。」と思ったことがありました。
 
 高齢の女性が、「朝から様子がおかしい。」という訴えで救急搬送されてきました。

 家族の話では、「普段は食事も身支度も自分でできているのに、今日は言葉が出ない。なんだかボーッとしている」とのこと。次に患者さんから情報を得ようとしましたが、耳が遠く、なかなか問診や所見を取るのが難しい状況でした。

 このような時、沖縄では、ご家族が「うちなーぐち(沖縄の方言)」で患者さんに呼びかけることが多いです。いわゆる「共通語」で話しかけてもこちらの要求(「右手を動かしてくださいね。」など。)には応じてくれなかったのが、ご家族が「うちなーぐち」で話しかけると応じてくれたりします。状態が悪い時ほど、子供の時から慣れ親しんだ言葉に反応しやすいということなんでしょうね。(ちなみに、そばで聞いている私には、ちょっとした外国語のように聞こえます。(笑))

 うちなーぐちを話すご家族のお力も借りながら、「脳出血や脳梗塞はないか?」と神経学的所見をとっていたのですが、腕の動きを確認しようとしても、うまくこちらのお願いに対応してくれません。それを見た沖縄県人の先生が、ナイスな(←死語)機転を利かせてくれました。

 「○○さ~ん、カチャーシーをしてみて~。できる~?」

 と聞くと、なんと立派に両手を頭の上に持っていき、カチャーシーを上手に踊るではありませんか!踊りを見る限り、動きに左右差はありませんでしたのでこの時点では、「上肢の動きに左右差なし」と判断した次第です。(笑)

 
 自分はまだ、カチャーシーの踊られている現場(?)に直接出くわしてはいませんが、沖縄では結婚式はもちろん、お祝い事の時には必ず踊られるようなので、うちなーぐちと同様、体にしみこんでいるんでしょうね~。


 
 追記:カチャーシーに関しては、上記記事中のオレンジ文字から説明ページへリンクしてます。

 
 
by nozakoji | 2007-08-11 07:26 | 救急の話

救急専門医、麻酔科認定医・標榜医。北から沖縄に移住→再び北上した感想など…。(救急には無関係な内容が多い!ペインクリニック患者でもあります。)症例は設定変更しています。
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