前回の記事に対するくりぼーさんの質問コメントのおかげで、忘れていたことを思い出しました。(くりぼーさんに感謝します!m(_ _)m)
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 昨年、世界の蘇生に関する学会が集まって新しい心肺蘇生ガイドラインの発表がありました。日本ではその内容について各学会が話し合い、日本版ガイドラインの策定が進められていました。
 予定では、3月末に一次心肺蘇生(一般の方でも行える範囲の蘇生。自動体外式除細動器の使用を含む。)に関してのガイドラインが発表される予定でしたが、遅れること1ヶ月、やっと以下のHPに発表されました。

 日本救急医療財団 我が国の新しい救急蘇生ガイドライン(骨子)

 出版は6月下旬に予定されているようです。なので、新しいガイドラインに乗っ取った蘇生講習もその後に盛んになることでしょう。
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by nozakoji | 2006-04-30 10:44 | 救急の話

 救急当直中です。今のところ平和です。

 さて、私が毎年春に掛け捨てで入る保険があります。ゴルフは術後腰下肢痛のためしないので「ホールインワン保険(ゴルファー保険)」などではありません。

 全ての医師が入ってはいないと思いますが、タイトルにあるような「医師賠償責任保険」がその保険です。(開業医師は入っているでしょうね。)

 その保険金額は、

 一事故限度額が2億円
で、
 期間中限度額(つまり1年間の限度額)が6億円
 
 となっています。つまり、2億円の事故が3つまで起こせるということです。(そんな医師、イヤですね!(^_^;))

 値段だけ見れば「年末ジャンボ宝くじ」のような値段ですよね!

 勤務先が一つであるなら、そこの病院で色んな保証をしてくれるはずですが、月に何度か他の病院に麻酔出張に行くことが多い麻酔科医にとっては保身のために必要な保険です。

 もちろん、ミスや事故が起きないように一生懸命やってはいますが、患者さんの中には薬などに対して思いもよらぬ反応をする方もいますので、「止めるに止められない保険」でもあります。

 保険の種類としては、一事故限度額1億円、期間中限度額3億円というのもあるのですが、それに変えた途端に事故が起きると後悔しそうなので、数年前にこのタイプにして以来、変えられずにもいます。(苦笑)


 ちなみに、私が入っているタイプの年間保険料は、

 52680円です・・・・・。(>_<) 

 車の保険のように、事故がなければ安くなればいいのに・・・。(「事故が無くて当たり前」の世界だからそれはないか。)

 
 
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by nozakoji | 2006-04-28 20:08 | その他

 私は出張中のカバンや職場のPHSに、人工呼吸の時に感染を防ぐためのシートが包まれているキーホルダーを付けています。付け初めて3年以上が経過してますが、幸いにしてまだ使用例はありません。
 色は、黒、赤、黄色、緑、青などでしたが、最近、その販売元であるレールダル社のホームページを見てちょっと驚きました。

以下、ホームページより。
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レールダルフェイスシールド キーリングに迷彩色が仲間入りしました。
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カタログ番号…460017
フェイスシールド キーリング 迷彩色 25個入  ¥12,600(税込)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これなら若者もファッションとして持ってくれますかね!迷彩色のカーゴパンツに迷彩のフェイスシールド!良いかも!
 

 でも、正しい蘇生方法を知らないと、ホントにファッションで終わってしまう可能性もあるかな?(^_^;)

 
 迷彩・・・・・う~ん、ちょっと欲しくなっている自分がいます、どうしようかな?(たくさん持っているのに!(>_<))
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by nozakoji | 2006-04-25 22:43 | 救急の話

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 昨日は、臓器障害に関する研究会の中で、「一般演題」として発表させて頂きました。(させられた?)
 【写真は消化管出血して大量に吐血、その後に誤嚥性肺炎という重症肺炎になった患者さんの胸部レントゲン写真】
 臓器障害、中でも「急性肺障害」についての症例報告をしたのですが、急性肺障害に効く薬を作っているO薬品をヨイショするような
 「こんなに良い薬ですよ!特に悪くなる前に早期投与をしましょうよ!」
という発表になってしまいました。(笑)(まあ、あえてそうしたというところもあります。でも、賄賂などは受け取ってませんからね!!)
 
 で、私ともう一人の先生の発表が終わった後には、特別講演で偉い先生の発表があったのですが、暗くなった途端に意識は遠のき、別の世界に行ってしまいました・・・(-_-)zzz I先生、すみませんm(_ _)m

 そして、研究会の後には、意見交換会という名の立食パーティーが隣の会場で行われるのがよくあるパターンで、昨日も行われました。高校同期で市内の開業医に勤務している友人と話をしたり、知り合いの看護師に話をして、「さあ、メシでも取ってこようかな。」と食事のところに行ったところ、急に私にパンチをしてくる人がいるではありませんか!

 「な、何!?だ、誰!?」

 パンチしてきた女性(2人)を見るとそれは私が麻酔科医としての研修医時代を過ごしたS川市立病院の手術室にいた看護師でした!(1人は7年振り、1人は10年振りの再会でした。)
 
 「「大先生」の話を聞くために、来てやったよ~」と言われ恥ずかしいと思う反面、かなり嬉しい再会でした!
 前にも書いたかもしれませんが、その当時は「○○ぴ~」と言われていたので、そのままで呼んでくれる嬉しさも感じましたね!

 「相変わらず、酒弱いね~」と言われたり「あ、そういえば、○○ぴ~の吐物の処理してやったことがあった!」(恥)とか、そういう思い出話をするのは嬉しいものです。

 研修医時代は、年齢が近い看護師とはメシを食いに行って愚痴を言い合ったり、励まし合ったりと、「戦友」あるいは「同士」という関係でした。その「同士」に出会えたことが、今回の研究会の一番の収穫でした。いや、ホント!

 ま、こんなことを書くということは「年取った証拠」ですけどね!(^_^;) 
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by nozakoji | 2006-04-23 00:21 | 症例の話

 まあ、私が言わなくとも最近は新聞で「地方の医師不足」が取り上げられています。医師の供給先であった大学病院(特に地方の医科大学)に就職(入局)する医者がいないので正直、仕方がありません・・・。

 自分は地元出身ということもあり、出身大学に残りましたが、研修医制度が始まってから私の大学に残った(大学で研修を選んだ)卒業生は35人→25人→15と年々、着実に(?)減少し続けております。(大学で2年間研修しても3年目は民間に就職という人もいます。)

 「自分の子分がいなくて困るよ!」

 ということより、自分の出身大学&大学病院がこの先どうなるのか、非常に不安です。(>_<)

 まあ、今のところ、民間病院の方がきちんとした研修プログラムが行われているし、さらに給料も良いので、どうあがいても勝てないだろうな~。

 自分の領域で考えると、「売りのひとつになると思われるドクターカーやドクターヘリを誘致・設置する努力をしたら良いのに・・。」と思うのですが、経営者の考えることは、

 「まず、給料を上げる!」

とかなんだろうな。でも、それだけじゃ誰も来ないだろうな~。人が来なけりゃ、自分みたいな立場の人間だって民間でやりがいのある給料の良いところに行くことになるだろうな~。そして、益々医者はいなくなります・・・・。悪循環ですね。

 なんか、普通のブログっぽいことを書いてしまいました。(苦笑)

 追記:一応、少しでも大学に魅力を持ってもらおうと、学生や研修医の教育は頑張っていやっているつもりなんですけどね。(^_^;)
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by nozakoji | 2006-04-21 08:34 | その他

 救急部新体制の「決起集会」とも言うべき、新入スタッフ歓迎会から病院へ戻ってきました。だって、21日にある研究会で一般演題の発表があるというのに準備が出来ていないんです・・・自業自得ですね。(T_T) 若干酔ってはいますが、頑張ります・・・。

 
 さて、いつか忘れましたが、こんな事があったような気がします。

 救急ホットラインが鳴りました。

 救急隊員 「患者2名の受け入れをお願いします!1人は、87才男性で2日前より胸部、背部、後頚部の痛みを訴えています。また、その妻は、3日前より左目周囲の腫脹を訴えております!」

 noza心の声 (「え、何?男性だけなら、大血管の病気(血管に裂け目が入る大動脈解離など)や、重症な各種疾患も考えるけど、妻の「目の周りが腫れている」って・・・???2人同時に体調がおかしくなるって・・・」)

 noza 「え~と、それは何か中毒になるような物質を取ったかもしれないとか、ありそうですか?」

 救急隊員 「(本人に確認後) いや~そういうことは無いようです。」
 
 noza 「(何だろ???) では、とりあえず搬入は良いですので、送って下さい!」
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 上記のように答えたものの、2人の関連性が全くわかりません。「やっぱり何か共通の物質を摂取して体調が悪いのだろうか?」と考えているうちに救急車は到着しました。

 
 高齢のご主人を診察する限り、重症感は全くありません。血圧やその他の診察でも大血管の疾患ではなさそうです。痛みも、体を動かすときに痛がるのみでした。気胸(肺が破れて胸の中に空気が貯まる状態)もなさそうです。

 カルテを見ると、約1年前にも私が診察していて、その際は「除雪作業をした後から、後頚部の痛みや頭痛が出た。脳のCTは異常なし。肩こり強く、「筋収縮性頭痛の疑い」として帰宅となっていました。

 noza 「今回、こんなに体が辛くなる前に、無理しませんでしたか?」
 と質問すると、

 患者(夫、87才) 「いや~ワシが町内で一番元気だから、周りの家の雪割りをしてやったんだ。」

 とのご返事でした・・・。(^_^;) レントゲンでも問題なく、いわゆる「筋肉痛」による痛みがメインでした。(笑) まずは、一安心!患者さんのプライドを傷つけないように、「立派な心がけと思いますが、自分のお体に無理がかからないように。」ということをお伝えしました。(笑)


 で、奥さんです。お顔を見ると、左目周囲から頭髪の部位まで続く水疱(水ぶくれ)や紅斑(皮膚が赤くなっている)が出ています。言葉は悪いですが、怪談に出てくる「お岩さん」状態です。

 皮膚科医でない私が見ても一目でわかる、「帯状疱疹(子供の時にかかった水疱瘡のウィルスが抵抗力が弱ったときに神経の分布にそって出てくるもの。体に出てしつこい痛みが続くこともあります。)」でした。

 
 つまり、ご主人の疾患(?)とは全く関係はないものの、ご主人のために救急車を呼んだから「ついでに私も・・・。」となったようです。(^_^;) でも、まあ、私の中では中毒などではなく、更に一安心でした!

 結局、ご主人は鎮痛薬を処方して帰宅となり、奥様は皮膚科に入院するということになりました。

 これを無理やり例えるなら、
 
 新人タレント 「タレントになったきっかけは~、友人のオーディションに付いていったら、そこでスカウトされました!友人は受かりませんでした~!」

 という感じですかね!(←かなり無理ありますかね。(^_^;)しかも、あまり上手い例えでもないし!)


 ちなみに、本日、ご主人を院内で見かけましたが、腰は曲がりながらもしっかりした足取りで、奥様のいる病棟に向かっておりました!めでたし、めでたし・・・。m(_ _)m

 でも、87才が一番元気な町内会って、、、、問題あるなあ。
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by nozakoji | 2006-04-18 00:44 | 症例の話

 大都会&犯罪都市東京(←超偏見!)に来ています。山手線やら地下鉄の乗り換えで足腰悪いnozaはかなりグロッキーです・・・・(>_<)
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 さて、今日は東京でJATEC(ジェイエイテック)インストラクターコースを受講しました。JATECとは、医師向けの外傷患者を正しく診療するためのプログラムです。
 このプログラムが日本にできて4年近くになりますが、その目的は、A病院に運ばれた患者さんは死んでしまった、B病院に運ばれた患者さんは救命されたという病院間や医師の技量による外傷患者への初期診療の差をなくすことにあります。
 
 つまり「正しく観察と処置を行えば、死を防ぐことが出来たはずの外傷患者さんを日本からなくそう!」というのが最大の目的です!

 私は運良く、コースが開催されて間もない3年前に受講できたのですが、インストラクターにはなるつもりはありませんでした。(だって、これ以上週末が無くなるのは家庭不和につながるかな、と思っていましたので。(^_^;))
 
 しかし、そんな私の気が変わったのにはいくつか理由があります。

 一つは、「大学の豊富なシミュレーター(模擬患者になる人形。不整脈が出たり、呼吸をしたりするもの。ウン百万円します!)を使って学生に今以上の外傷教育を行いたいな。」と思ったことです。立派な教育用シミュレーターも寝かしておいてはタダのゴミですからね。患者さんのため、学生のためにもインストラクターになろうかな、と考えました。
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 次に、私のいる地域では、「救急隊員向けの外傷初療プログラムであるJPTEC(ジェイピーテック)は普及しつつあるのに、受け入れる側の医師に外傷初療の手順が分かっていない方がまだまだ多い」という事です。(JPTEC受講済みで、患者さんの救命に一生懸命な救急隊員が一番困っているようです。)これは、今までに私のいる地域ではJATECが1回しか開催されていないことが関係あると思われます。数ヶ月後には私のいる地域でJATEC開催が決定しましたので、それまでにインスト経験も積んで、そのお手伝いを出来たらな、と考えています。

 あとは、インストラクターコースを受講するための要件が4月より変更になる(厳しくなる!)という情報を聞いていたというのもあります。(←実は、これが一番だったりもします。(笑))


 まあ、以上のような理由でインストラクターコースを受講させて頂いたのですが、今回はホント、自分の事前勉強の足り無さを痛感致しました・・・。OTZ 

 このままでは、受講生に迷惑をかけてしまいます。次回、プレインストのような立場でコースに参加する際は、かなり真剣に事前学習に取り組もうと誓った東京の夜です・・・。 (>_<)
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by nozakoji | 2006-04-14 23:38 | 救急の話

 明日から「大都会東京」(←完全に田舎者)に行きますが、その準備が全く出来ていないnoza@当直明けです。

 
 さて、いつかの話です。

 a0031617_75055.jpg当直中に「直接来院された子供を診て欲しい」と言われ、救急外来にいきました。

 診察室に行ってみると、4才の男の子が母親の胸でスヤスヤと眠っています。

 noza :「救急部のnozaです。え~と、今回はどうされましたか?」

 母:(ちょっと気まずそうに)「いや~、先ほど寝かせようとしたら急に「足が痛い~!!!」と、かなり強く泣き出したので連れてきたのですが、今は寝てしまいました。何なんでしょうか?」

 noza :「何かにぶつけたり、激しい運動や遊びをしましたか?」

 母:「いえ、そんなことは・・・ないですね。寝る前までは元気で何でもなかったですし。」

 noza :(頭の中で電球が「ピカッ」と光った後、ちょっと自信を持って)「そうですか。お話を聞く限り、9割以上の確率で「成長痛」だと思いますよ。」

 母:「成長痛?」


 ・・・てな、会話が診察室でなされ、「一応、他の病気の可能性もゼロではないので、日中にも今回と同じように足を痛がったり、痛みが激しいことが続けば整形外科に行ってみて下さい。」とお話しして帰宅となりました。結局、患者のお子さんとは目を合わせることもありませんでした・・・。(起こさないように膝は触診しましたけどね。(^_^;))


 今回、私が自信をもって「おそらく成長痛でしょう」と言えたのは、自分が一応「親だったから」です。(親らしいことしてませんがね。)

 
 ウチの娘も今回のお子さんと同じぐらいの時期に、寝た後に突然「足が痛い~!!!(号泣)」と叫ぶことが続きました。

 インチキ救急医&バカ親は、「別にぶつけた訳でもないし、、、もしかして腫瘍でもあるのか?(>_<)」とも考えましたが、痛がるのは夜だけで、日中にはほとんど痛がることが無いのです。で、色々と調べてみると「いわゆる成長痛」だったのでした。(^_^;)


 患者としての経験と同じように、親として子供の疾患などを体験することで患者さんのご家族を安心させることができた一例でした。(^_^)v

 
 医師国家試験では子供の成長(「頸が座るのは何ヶ月か?」とか。)を覚えなくてはいけなくて苦労したのですが、あの時に自分に子供がいたら小児科は得意になっただろうな~と思います。(まあ、子育てが忙しくて国試受からないかもしれないけど。(笑))
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by nozakoji | 2006-04-12 07:59 | 症例の話

患者の目線 パート2

 4日間出張に行ってましたが、ホテルにLANがなかったので更新が遅れました。スンマセン。

 その間に20000人目の方に訪れて頂いたようです。付き合って頂いてる皆様、有り難うございます。m(_ _)m 全国の皆様が、アホなことばかり書いてあるこのブログを読んで「この医者、大丈夫か・・・?」と思われていないか、ちょっと心配です。(^_^;) 

 さて、前回の記事につながることですが、私が手術を受けた時に気が付いて以来、気をつけていることがあります。患者搬送時の参考になれば、と思い「患者として」書かせていただきます。

 気付いたことの一つは、「ストレッチャー(患者搬送用の車輪付き担架。)に寝ているときの衝撃」です。腰椎を痛め動けなくなった私は、いよいよ手術を受けることになりました。その時に、ストレッチャーを押してくれた看護師さんは急に曲がるときも私に声をかけませんし、エレベーターに乗るときにも「はい、ガタンとしますからね~。」という声かけもしてくれませんでした。私は手術室までの流れが分かっているからよいですが、知らない患者さんでは結構驚くのでは?、と思った次第です。 

 なので、今は、救急外来からCT室に向かうときにも、廊下に段差があれば「ちょっとガタンとします」と言ったり、「次、右に曲がりますからね~」となるべく声をかけるようになりました。

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 二つめは患者さんが入眠するまでは「無影灯が患者さんの頭上にないようにする」。ということです。最近は麻酔科医として手術室に入ることがすっかり減ってしまった私ですが、無影灯(手術用のまぶしくて大きなライト。)がちょうど手術台の真上にあるときには、患者さんの入室前に足元にずらすようにしています。(手術室看護師には「せっかくいい位置に合わせたのに、あの医者は何するんだろ?」と思われている事でしょう。)
 医療ドラマの手術シーンを見ていると、その象徴として手術開始時に出てくるのが「無影灯」ですよね。毎日手術室にいる(いた)麻酔科の私でさえ、電気がついていなくてもあの大きなライトが目の前にあるとかなり圧迫感があって心拍数が増加しました。(>_<) と言うことは、手術を初めて受ける患者さんなら更に緊張感を高めてしまうのでは?と思った次第です。


 ある救急隊員の方は、救急車内の天井に「ぬいぐるみ」をつり下げているというお話を聞いたことがあります。大人は分かりませんが、お子さんならそれを見ただけでも少し気持ちが治まるかもしれませんよね。

 
 私がしていることや、上記の救急隊員の方がしていることも、治療には全く関係のないことです。人によっては「どうでもいいじゃん!」と言われてしまう、細かいことかもしれません。でも、自分の中では大事な事だと思い、続けていることなんです。

 まあ、忙しすぎて自分に余裕がないときは、忘れて言っていないこともあるかもしれません。(^_^;)そんな時にはこれを読んでいる私の周りの方々、どうか厳しく注意して下さいませ!!!
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by nozakoji | 2006-04-10 13:18 | その他

 救急外来が繁盛(?)している今日この頃ですが、4月は救急部の研修医の先生がいないのでかなり大変なことになってます・・・。(スタッフが少ないのがそもそも問題ですが。)
 私が好きな(?)外傷患者はほとんどいないのですが、脳出血などが続いて来院しており、脳神経外科医はかなり疲弊しています。

 さて、前回の記事で書いた入院中の体験から、今も診療上役立っていると思われる(自分ではそう思っている)ことを書きますね。

 
 私がベッド上で研修医の先生に点滴ルートを取られたり、たくさんの医師がベッドサイドに押し寄せる教授回診の時に思ったのは、

「患者さんが寝たままの状態で上から複数の人に覗き込まれるのはかなり威圧感があるんだな~。」
ということでした。

 そんなこと気にしない患者さんもたくさんいるでしょうけど、小心者の私はかなり気になりました。気の弱い方や悪性疾患を抱えて不安な毎日を過ごしている方なら「聞きたいことも聞けない雰囲気になるのでは?」とも思いました。

 また、多くの医師が患者さんに対して、一度聞いてもわからない理解困難な医学用語で説明している事実にも気がつきました。医師が同部屋の患者さんに詳しい説明に来ても、その患者さんのほとんどが医学生である私に

「今の先生が言っていた○○ってなんだい?」

と訪ねてきたからです。

 それから3年後、医師になって麻酔科の手術前回診で患者さんのベッドサイドを訪ねる時にはなるべく低い目線(=患者さんの目線)を心がけるようになりました。ベッドのそばにイスがあれば座りながらなるべく平易な言葉で話しかけるよう、気をつけました。これは12年目になった今でも気をつけていることのひとつです。

 
 患者経験は嬉しくないことなのですが、まだまだあります。患者になるたび、かなり落ち込んだりもしましたが、上記のように役立っていることもあるので「まあ、これも運命か・・・。そして財産なんだな・・・。」と思うようにしております。(苦笑) 


 あ、でも、自分では平易な言葉で話しているつもりでも違ってきている可能性もあるな・・・この記事を機に気をつけますね!
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by nozakoji | 2006-04-05 01:01 | その他

救急専門医、麻酔科認定医・標榜医。北から沖縄に移住→再び北上した感想など…。(救急には無関係な内容が多い!ペインクリニック患者でもあります。)症例は設定変更しています。