明日から沖縄では3日間のお盆に入ります。沖縄は旧暦に基づいた行事が多いので、お盆もこの時期です。親戚も多く集まり、かなり大きなイベントであるため、病院の外来患者も少なくなるという話です。(明日、日直の私としては嬉しい情報です!)

 さて、このブログにもコメントを頂くことのあるfururuさんのブログでタイトルにあるような貴重な情報をゲットしました。

 
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 以下、へるす出版のホームページより。

 「防ぎえる外傷死」を減少させることを目的に、JATECやJPTECなど標準化された外傷診療・病院前救護の研修コースが普及してきている。外傷診療に携わる看護師に対してはこれまで標準化された外傷看護の指針がなかったが、日本救急看護学会において外傷看護の学習コースJNTEC(Japan Nursing for Trauma Evaluation & Care)が開発され、わが国初めての外傷看護についての指針として製作されたのが本書である。
外傷診療におけるJATECとの整合性をとりながら、病態や診療の流れの理解、アセスメント・処置における知識を豊富な図表とともにまとめている。


 
 医者向けの外傷診療ガイドラインとつながりをもちつつ、院内でのスタッフとの連携や患者の家族への対応なども書いてあるようです。救急外来で看護に携わる看護師さんはもちろん、救急医、救急隊員にも役立つ良書だと思われます!(まだ読んでないけど、間違いないでしょう!(笑)

 私は買います!!!(^^)/
 
 ちなみに、本日早速、救急外来師長にへるす出版のHPの内容を印刷して渡してきました!

 
 追記:fururuさん、ありがとうございます!(^_^)v JNTECコースの普及、がんばってくださいね!
by nozakoji | 2007-08-24 23:17 | 救急の話

 那覇空港であんな災害が起きるとは驚きました。一応、「出動がかかるも・・・」という心構えでいましたが、大きなけが人が出ることもなくてホント、良かったです。

 さて、前回の記事に対して、普通救命講習を受講された「元保育士さん」が受講後の貴重な感想をお寄せくださいましたので、それに対する返信コメントを記事として書かせて頂きます。

以下、頂きました3つのコメントを編集させて頂きます。(注:太文字は私が編集した部分です)青文字がnozakojiの返信コメントです。私も含めて、蘇生講習を担当する立場の方に参考になれば、幸いです。(私は非常に参考になりました。)
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 4時間の普通救命講習、行ってきました。

 実技は、2つのグループに分かれてやったのですが、先生によって全然雰囲気が違って、両方のグループで勉強したかったと思いました。うちのグループは淡々と技術の習得、評価は甘め、向こうのグループは、迫真の演技(というか実際の場面ではあんなふうになりますと言われました)と、先生の厳しい指導でした。

 →一昨日、「蘇生講習を行う際にどのように教えたら、受講生の方が満足してもらえるのか?理解を助けることができるのか?」ということについて学ぶためのコースをお手伝いしてきました。教え方はインストラクターの性格的な部分や、考え方により変わってきます。元保育士さんは非常に勉強熱心なので「厳しくしてほしい」という気持ちももたれたのでしょうが、人によっては厳しい指導が辛いと思う方もいます。なので、どちらが正しい指導方法なのかは終わった後の受講生の満足度を調査しないとわかりません。
 ホント、人に教えることは「難しい・・・。」です。(^_^;)


 
 休憩時間にちょっと胸骨圧迫を練習していたら、怖い方の先生から、思い切りダメ出しされました。「ほら、ひじ曲がってる、手首より肩は前」って。

 →自分は、講習会ではダメ出しはしないようにしてます。休憩時間に練習をする「やる気のある素晴らしい受講生」には、
 「自主トレですか?すごいですね!(しばらく見てから)そうですね~、肘を曲げないように胸骨圧迫をするとしっかり強く押せると思いますよ。どうです?しっかり押せてますよね!」というようになるべく否定的な教え方はしないようにしています。



 AEDの使い方は、操作自体は難しくないけど、使いこなすのは結構難しいと思いました。胸に金属があったらいけないし、ペースメーカーあったら、離してパッド貼らないといけないし、水に濡れてたら拭いてからだし。
私がAEDを操作する時の設定は、「プールのシャワールームで人が倒れている」だったのに、いきなりパッド貼ろうとして、ストップかかりました。「胸は濡れてるでしょ?」って

 →これも蘇生人形を用いて講習を行うときには出てくる問題点ですね。実際に人形に水を振りかけることができないのなら、インストラクターは受講生がパッドを貼る前に「さあ、体は濡れてます。安全に、そして効果的に電気を流すためにはどうしたらよいと思いますか?」と先に状況設定を詳しく、かつわかりやすく伝えなくてはいけないと思います。 


 テキストには書いてないようだったけど、大事だと思ったことがありました。
傷病者の家族がそばにいる場合、家族は傷病者にとりすがって、「お父さん、お父さん」とか言ってる。AEDを初めて見る人は、あんなもの怖いと思うかもしれない。しかもそれを素人が扱う。そしたら、ショックをかけようとした時に、「そんなことやめてー」って飛びついてくるかもしれない。その時、ちょうどショックを実行したところだったら、家族が感電してしまう。
だから、AEDのショック実行ボタンを押す時はくれぐれも確認が必要。そして、家族に落ち着いてもらえるように、またショック実行の時に傷病者から引き離すために、周りの人に援助を求めることも必要。向こうのグループはそこまで踏み込んでやってるみたいでした。


 →そうですね、AED(自動体外式除細動器)を使う上で一番重要なのが、「安全に行うこと」です!そのためには、自分や周囲の方が患者さんの体に触れていないことをしっかり確認するのが重要ですね。


 胸骨圧迫、30回はとても疲れるものですね。30:2を3回ぐらいしかしていないけれど、それでもだんだん圧迫が弱くなっていました

 →お疲れ様でした!胸骨圧迫(注:=心マッサージのこと。2005年より「胸骨圧迫」と統一された。)のポイントは「強く、速く(100回/分)、絶え間なく!」です!なので、圧迫が弱くなれば決して頑張り続けずに、すぐに「すいません、胸骨圧迫を代わってください!」ということが重要ですよね!


 AEDが有効な例は限られている、しかし、有効な例ではとても有効で、しかし、有効であるためには1秒でも早くショックを実行しなければいけないことも学びました。

 →おっしゃるとおりです!素晴らしい理解力です!有効な例には、一秒でも早く電気ショックをすることと、しっかり胸骨圧迫をすることが重要です!


 「色々具体的な場合を想定して考えてみてください」と言われましたが、色々想定すると、まだまだ学んだのは一部だなと思います。どこかで、もっと学べるところがあればいいけど、なかなかなさそうです。とりあえず、日赤の支部のホームページにアクセスしたら、色々な種類の講習があるみたいで、興味を持ちました。時間が取れれば、ですが、難しい面もあります。
とりあえず、今日のテキストと、「救命蘇生法の指針」を読んで復習します。

 →日赤以外でも講習を行っている団体もあるようですが、自分は消防で受講するのが一番良いかな、と思っております。(受講料的にも、インストラクターの質的にも。)


 長々とお邪魔しました。

 →いえいえ、受講後の感想を詳細に教えていただけて、自分はすごく嬉しかったです!インストラクターの中には、教えることに慣れてくると、初めて受講する方の気持ちを忘れてしまう方がいます。(自分もか?!(^_^;)) たくさん教えすぎたり、初心者にとって難しい言葉を使ったり、話すぎて実技が少なくなったり・・・。
 
 今回のコメントを拝見して、改めて、「受講生が喜んでくれるような指導を今以上に心がけよう!」と強く誓った私です・・・・。m(_ _)m

by nozakoji | 2007-08-20 23:15 | 救急の話

 「あいすやさんになりたい(そして金持ちになりたい)」はずの娘が、先日、

 娘:「パパ、haruねぇ、「ぱぺふえ」になる!」

 と言い出しました。

 「はあ???」

 何度か聞き直してその「ぱぺふえ」が「パティシエ」であることが判明し、結局はスイーツ系で頑張っていくらしい彼女の意志を再確認したのでした・・・。(^_^;)


 さて、7月末に、沖縄に来て初めて、二次心肺蘇生の教育コースであるICLSコースに参加しました。北国では初期の頃からお手伝いさせて頂いていたのですが、南国では初参加なので、ちょっとした緊張感もあり、新鮮でした。(何だか転校生の気分でした。(笑))
 
 基本的に、ガイドラインに乗っ取ったコースなので、北だろうが南だろうが教え方(=現場での治療方針)に差があってはいけません。ですが、やはり南北で微妙に表現や、伝え方に差(お国柄?)が出ていて面白かったです。今回の自分の役割は、受講生グループと一緒に指導ブースをまわりつつ、休み時間などには受講生の疑問に答える「チューター」という役割でしたので、沖縄ICLS初参加の私には非常に良いポジションでした。

 また、どこの地区やどこの教育コースにも「名物インストラクター」は存在するものですが、やはり沖縄にもいましたね~。緊張している受講生をリラックスさせるような雰囲気作りをして笑いを取ったりしながらも、大事なところは最後にまとめてきちんと伝えるという、「できそうでなかなかできないインストラクション」を華麗にこなしている救急隊員の方には、他にも学ぶところが多かったです。m(_ _)m

 そんなこんなで無事に終了した沖縄ICLSコースでしたが、「はて?何だこれ?」と思ったことが一つ。

 急変した患者さんの顔にバッグバルブマスク(人工呼吸のための道具)を当てて換気をするところの指導方法で、

 インストラクター:「では、次にこの「テナー法」でやってみましょう!」

 と言っているではありませんか!

 noza:「テナー法?な、何だその方法名は?人名?し、知らないよ~。(^_^;)」
 
 北国にいた時は、テキストに書いてあるとおり「母指球法」として教えていたマスク保持の方法を沖縄では「テナー法」として指導していました。


 ICLSコース活動歴、5年以上になるというのに・・・し、知らねぇ・・・。 ○| ̄|_

 
 「テナー法を♪、知らなくても♪、そんなの関係ねぇ!」とは、インストという立場上、言えないので、家に帰りネットで調べてみると

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 単に、「母指球を意味する英語」でした。単純に英語力が無かったということが恥ずかしい!(>_<)

 
 
by nozakoji | 2007-08-15 01:02 | 救急の話

 昨日から沖縄はまるで台風のような暴風雨です。おかげで患者さんはあまり来ません。(苦笑) 夏休みで来沖している方には、本当に可哀想な天候です。(>_<)


 さて、最近、救急外来で「あ、なるほど!沖縄独自の検査方法(非公式)だなあ。」と思ったことがありました。
 
 高齢の女性が、「朝から様子がおかしい。」という訴えで救急搬送されてきました。

 家族の話では、「普段は食事も身支度も自分でできているのに、今日は言葉が出ない。なんだかボーッとしている」とのこと。次に患者さんから情報を得ようとしましたが、耳が遠く、なかなか問診や所見を取るのが難しい状況でした。

 このような時、沖縄では、ご家族が「うちなーぐち(沖縄の方言)」で患者さんに呼びかけることが多いです。いわゆる「共通語」で話しかけてもこちらの要求(「右手を動かしてくださいね。」など。)には応じてくれなかったのが、ご家族が「うちなーぐち」で話しかけると応じてくれたりします。状態が悪い時ほど、子供の時から慣れ親しんだ言葉に反応しやすいということなんでしょうね。(ちなみに、そばで聞いている私には、ちょっとした外国語のように聞こえます。(笑))

 うちなーぐちを話すご家族のお力も借りながら、「脳出血や脳梗塞はないか?」と神経学的所見をとっていたのですが、腕の動きを確認しようとしても、うまくこちらのお願いに対応してくれません。それを見た沖縄県人の先生が、ナイスな(←死語)機転を利かせてくれました。

 「○○さ~ん、カチャーシーをしてみて~。できる~?」

 と聞くと、なんと立派に両手を頭の上に持っていき、カチャーシーを上手に踊るではありませんか!踊りを見る限り、動きに左右差はありませんでしたのでこの時点では、「上肢の動きに左右差なし」と判断した次第です。(笑)

 
 自分はまだ、カチャーシーの踊られている現場(?)に直接出くわしてはいませんが、沖縄では結婚式はもちろん、お祝い事の時には必ず踊られるようなので、うちなーぐちと同様、体にしみこんでいるんでしょうね~。


 
 追記:カチャーシーに関しては、上記記事中のオレンジ文字から説明ページへリンクしてます。

 
 
by nozakoji | 2007-08-11 07:26 | 救急の話

 少し前までは、「今年の忘年会の芸は「ビリーズブートキャンプ」ばかりだろうなあ」と思っていましたが、最近は「今年は「小島よしお」かなあ」と考え直した私です。(笑)

 さて、沖縄県人の名字に関する笑い話を同僚の医師に聞きました。こちらでは、比較的メジャーなお話のようです。
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 沖縄県の仲の良い友達同士が本土(沖縄県人は今も他県をこう呼びます。)に旅行に行ったときのことです。レンタカーを借りてドライブを楽しんでいると運悪く、警察の一斉検問に引っかかってしまいました。


 警察官:「は~い、こんにちは。検問にご協力お願いします。友達同士で旅行かな?じゃあ、お名前だけ教えていただけますか?」

 運転手:「はい、ボクは「うんてん」です。」

 警察官:「いや、今のあなたの役目や趣味を聞いてるんじゃないですよ。あなたの名前を教えてください!」

 運転手:「はい、ボクは「うんてん」です!(^_^)」


 何度聞いてもおなじ答えばかりです。警察官はあきれてしまい、今度は助手席に座るきれいな女性に声をかけました。


 警察官:「もう、彼の名前はいいや!では、あなたの名前を正直に教えてくれるかな?」

 助手席の女性:「はい!私は「おんな」です!」

 警察官:「あなたが女性なのは知ってるよ!!!それとも、運転手の彼女なのか!」


 警察官は、にこにこしながらもこちらの質問に一つもまじめに答えてくれない(※と、警察官は思っている。)彼らに、もはやキレ気味です。


 警察官:「おい、そこの後部座席のお前!お前の名前は何なんだ!!!頼むから教えてくれ!」

 後部座席の男性:「はい、自分は「なかま」です!」

 警察官:「・・・・・・。(T_T)(お前が友人なのは知ってるよ・・・。)」

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 え~、沖縄には「運天(うんてん)」さんや「恩納(おんな)」さんや「仲間(なかま)」さんという名字がいるという小話でした。

 お後がよろしいようで。m(_ _)m 


 追記:小話の本筋は変えずに、警察の対応は自分なりに(スネークマンショー風に)アレンジを加えました。(笑)
by nozakoji | 2007-08-06 23:55 | 沖縄のお話し

 先週末から夏休みを取らせて頂き、本日、南に戻ってきました。台風の影響は受けず、なんとか予定通り帰ることができました。

 沖縄に帰ってくると、那覇空港には夏休みを沖縄で過ごす家族などであふれており、

 「2年前は自分たちもあちら側だったのになあ~。」

 と、ちょっと不思議な感じでした。だって、今は、夏休みに「北に行く立場」になっているんですからね。(笑)

 
 北国では、実家に行ったり、ちょっとしたお仕事もさせて頂いたり、旧職場2カ所に挨拶に行ったり、法要に出席したり、お見舞いに行ったり、Mat先生のいるE町に行ったりと結構、大変でした。

 この2週間、坐骨神経痛の悪化もあったので、飛行機による長距離の移動はかなり不安材料でしたが、まあ、なんとか乗り切った感じです。(旧職場では大量に鎮痛薬も処方してきました。(笑))



 今回の北国旅行では個人的に「これだけは・・・」という果たすべき(?)が二つありました。

 それは、

 ●美味しい寿司を食べる!

 ●美味しいラーメンを食べる!


 です。(笑)

 旅行中にどちらも果たすことができました!なので、しばらくはがんばって働けそうです!
by nozakoji | 2007-08-03 22:14 | 自分の話

最近、久しぶりに故郷の北国の方々と会う機会がありました。多くの方の第一声が

「あれ、そんなに(肌が)黒くないね?」

でした。(^_^;)

自分も来沖時は、

「よ~し、せっかく南国に来たことだし、真っ黒になってやるぜぇ!」

と思ってましたが、それはここ沖縄では「自傷行為」に近いことだとすぐに悟りました。(笑)
特に、多くの観光客がビーチで遊ぶような日中の時間帯には沖縄県人は、ビーチに行くことはほとんどないようです。
「海に行くなら夕方から」
というのが常識となっています。
日中は暑さのみならず、紫外線量が非常に多いので、特に女性のお肌には「天敵」だと思います。
妻や娘は屋外にいる時間が長い時は、必ず日焼け止めをしっかり塗って外出しますし、自分も帽子やサングラスが必需品となっています。


… と、ここまで書いておいてなんですが、熱傷にならない程度にもう少し肌を焼きたい自分もいます。やはり、日焼けは「北国人の憧れ」なんですかね。(笑)
by nozakoji | 2007-08-02 13:24 | 沖縄のお話し

救急専門医、麻酔科認定医・標榜医。北から沖縄に移住→再び北上した感想など…。(救急には無関係な内容が多い!ペインクリニック患者でもあります。)症例は設定変更しています。
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