救急医療の現場で働いているのに救急に関する用語の正式名を「公的な場」できちんと使わない人のことが非常~に気になります。(もしかしたら、こんな記事は以前にも書いたかもしれませんが、再度書きますね。)

 例えば、呼吸を助けるためのチューブを気管に入れる手技(技術)のことを我々は

 「気管挿管」

 といいます。(ドラマ「風のガーデン」で中井貴一さんも颯爽とおこなっておりました)


 
 昔々は
 「気管挿管」

 と言っておりましたが、もう10年近く前から「気管挿管」に変わりました。(気管「外」挿管はありえません。それは、「食道挿管」といって、あってはならないミスとなります。)

 なので、その間、麻酔や救急部門にいなかった方が今でも「気管内挿管」と言うのは仕方がないのですが、救命センターに所属している医師らが学会などの発表で「気管内挿管」と書いているのを見ると、

 「言葉は正しく使いなさいよ!!!」

 と心の中で叫んでしまいます。(面と向かっては言いません、大人ですから。)


 あと、蘇生の時に使用する薬品である、「アドレナリン」もいまだに「エピネフリン」と正式な場で発表する救急関係者もいるのが気になります。(蘇生の現場では、「次、エピ1mgいれて~」というのは問題ありません。)

 こちらも、数年前に日本では「アドレナリン」が正式な一般名に変わったのです!なのに、今日、研修医が救急症例発表会で発表していたのをみると、どれも「エピネフリン」となっておりました・・・。

 
 気管挿管にしても、アドレナリンにしても、消防職員のみなさんの方が正しく言葉を使っているように思います。


 細かいことが気になり、文句をたれるようになったのは、40才まであと3ヶ月半となったからなんでしょうね・・・・・。(^_^;)(つーか、自分も正しい一般名を使っていないことが多々あるかもしれない。)
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by nozakoji | 2009-01-30 20:56 | 救急の話

 「本日も晴れ。異状なし」という沖縄の離島を舞台にしたドラマが先週から始まりました。みなさん、見てますか?

 昨日は離島の医師不足も絡んだ内容でしたが、実際の沖縄でも毎日のように医療問題(県立病院の赤字問題、独立法人化問題)が新聞で取り上げられています。
 これからも、ドラマの内容に沖縄の実情が織り込まれていくかもしれません。沖縄に興味のある方は要チェックです!(^^)/



 さて、沖縄にはまだまだ旧暦の行事がたくさんあります。

 旧盆に関しては当たり前。お正月に関しても、新正月のみならず地域(たとえば、本島南部の糸満)によっては、本日1月26日の旧正月もしっかり祝うところがまだあります。

 ということは、この地区に住んでいたり、実家がこの地区にある場合、新正月のみならず旧正月にもお年玉をあげなくちゃいけないのでしょうか!?(こどもにとってはラッキーですね。)


 ちなみに、私の病院でも今日は餅つき大会(院内職員向けですが。)があります!(^^)/

 もう桜の開花が始まっているのに、餅つきとは、、、。なんか不思議ですね。

 
 
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 (ナナ、元気です!)
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by nozakoji | 2009-01-26 13:05 | 沖縄のお話し

 また、救急以外のネタです。(^_^;)

 最近、メタボの危機を感じているため、万歩計ならぬ「遊歩計」というものを購入してみました。
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 ご存じ(と言っても若者は知らないTVアニメですが。)「母を訪ねて三千里」の主人公であるマルコがキャラクターとして使われています。

 商品説明には、、、

 楽しみながらウォーキングを継続できる歩数計。 目標歩数を歩くと、TVアニメの世界観を生かしたイベントが発生し、ストーリーが進行するので、作品を楽しみながらウォーキングができる。目標地点までの到達日数が90日間となっており、自分の決めた毎日の目標歩数とその達成状況によってエンディングが変わる

 とあります。

 この万歩計をつけて私が歩くのと一緒にマルコも歩き、その歩数の分だけお母さんのいるブエノスアイレス(だったかな)に近づくというものです。ゲーム感覚で楽しめますよね!


 このシリーズには、「宇宙戦艦ヤマト」のキャラクターもあり、歩いた分だけイスカンダルに近づくというのもあったのですが、こちらを選んでみました。



 で、使った感想などを書こうと思います。

 1日目 2000歩弱

 2日目 2000歩弱

 3日目 2800歩ぐらい

 ・・・・・・・・・・・・(-_-)

 「どこが「万歩計」やねん!いつまで経っても母さんに会えないやんけ!」

 というマルコの心の声が聞こえてきました。いや~、病院にいて疲れたつもりでも、歩数は全く増えていないことを改めて知らされた次第です。そりゃ、痩せないはずです。(^_^;)


 それから数日後、 

 「マルコ、ごめん。おれ、気持ちを入れ替えるよ・・。」

 と誓ったのもつかの間、マルコは行方不明になりました・・・。(T_T)
 おそらく、居酒屋に忘れてきたか、白衣と一緒に病院の洗濯カゴに出してしまったと思われます・・・。

 ちなみに、この万歩計には、
 
 遊歩計 母をたずねて三千里~お母さんに会うまで僕は絶対にあきらめない!!~

 と書いてあります。きっと、あきらめきれずに一人で母さんを探しに行ったことでしょうね。

 ごめん、マルコ、頼りない持ち主で。(笑)


 
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by nozakoji | 2009-01-23 01:58 | 自分の話

 金曜日の夜に福岡に飛び、敗血症の研究会に参加してきました。

 注:一般の方へ。「敗血症」とは、細菌感染が全身に悪影響を及ぼした状態です。血圧が急激に下がったり、呼吸の状態が悪くなったり、正しい治療をしないと救命も難しい状態です。(抵抗力が落ちている方などでは重症化して、正しい治療をしても救命できない場合がいまだにあります。)

 
 わざわざ飛行機に乗って参加しようと思ったのは、興味のある分野であるということはもちろん、「講演者の顔ぶれ」でした。

 一般演題の発表者の一人が、九州で救急医をやっているN先生でした。N先生は、学年が同じで、医師としての背景も麻酔科医→救急医という同じ流れで歩んでいます。生まれた場所も大学も違うのですが、同じにおい(?)のする先生です。N先生とは蘇生教育などで知り合い、初めてメールしてからはもう7年が立とうとしていますが、まさか同じ九州地区(沖縄を九州に入れるのはかなり無理はあるのですが・・・。(^_^;))の研究会で一緒になるとは思ってもいませんでした。これも、沖縄に来て良かったことの一つかもしれません。(^^)/

 
 また、特別講演は、敗血症に関してのお話では高名なE先生でした。E先生の救命センターには数年前に4日ほど施設見学に行ったご縁もありましたので、ぜひ再会したいという気持ちもありました。(結局、他の偉い先生方とお話しされていて、直接ご挨拶はできませんでしたが。)
 E先生の講演は、臨床とデーターをきちんと絡めながら進んでいきますし、途中で小ネタもはさまれて来るため全く眠たくなることはありませんでした。(有名な先生の講演でも、データばかり示した発表ではすぐに深い眠りについてしまうものです。(-_-)zzz )



 講演会が終わった後は、研修医とラーメン→焼き鳥を食べに行き、その後はN先生と合流したのですが、今思えば、完全に二人きりで飲みに行ったのは今回が初めてでした。彼も今の職場で苦労も多いようですが、私と違い優秀な医師なので、臨床の仕事をこなしつつ、きっと偉くなっていくことでしょう。
 自分もN先生から刺激をもらいつつ、後ろからなるべく離されないようについて行きたいと思った福岡、中州の夜でした!


 翌朝は眠い目をこすりながら、N先生おすすめの卸売市場内にある福魚食堂に向かいました。

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 海鮮丼がおすすめとのことでしたが、奮発して特上を注文いたしました。ウニも載っていて、具だくさんの貝汁もついて1500円!朝食としては高いですが、大満足の一品でした!(^^)/

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 お腹が満足したあとは、一人で福岡をめぐる気力(?)もなかったため、飛行機の時間を早めて帰沖したのでした。福岡滞在時間、推定18時間ぐらいかな。今度はゆっくりしてみたいと思います!

 
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by nozakoji | 2009-01-18 14:19 | ICU・患者管理関連

 先日、沖縄県北部地区でNPO法人での救急ヘリ運航を目指すMESHサポート(リンク)から一通の封筒が届きました。

 中から出てきたのは、現状の報告や会員勧誘のお手紙と、以下の会員証でした!

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 裏には会員番号が印刷されており、私は0000925でした。(ちなみに、現在の会員数は1月7日現在、4,519人です。(HPより)


 連休前には、北国でもMESHサポートを取り上げたドキュメンタリーが放映されたようです。今後も沖縄だけにとどまらず、全国にも支援の輪が広がることを祈るばかりです。すでに国と県の事業としておこなわれている沖縄県ドクターヘリと、MESHサポートのヘリが協力して救命にあたる姿を近い将来に見てみたいと思うのは私だけでしょうか・・・。


 
 注:いつも言っているのですが、念のために。

 「ヘリコプターの使用=救命」ではありません。ドラマ「コードブルー」にあこがれてMESHサポートがヘリを飛ばそうとしているわけでもありません。

 一人でも多くの方の救命のために、現場に早く行く手段が必要→そのためには、沖縄、特に北部ではヘリコプターが有効

 との考えから救急ヘリのNPOによる運航をおこなおうとしているのです。

 
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by nozakoji | 2009-01-15 20:28 | 救急の話

 連休中に、北国の先輩とその上司らによるゴルフツアーご一行様が来沖しておりました。もう、同じメンバーで10年近く来ているそうです。

 メンバーは、私の出身大学の関連病院に所属する外科、内科、麻酔科の諸先生方で、病院長や部長クラスの偉~い方ばかりです。昨年も1日目の宴会に誘っていただいたのですが、今年は私が場所をセッティングさせていただきました。(腰下肢痛のある私は、残念ながらゴルフはご一緒できません。)

 沖縄にはおりますが、自分もそんなに場所は知らないので、どこにしようか迷ったのですが、新都心にある「おもろ殿内(どぅんち)」(リンク)をおすすめしてみました。(実際の予約は先輩がネットでされました。)

 ここは建物の雰囲気もいいですし、食事も琉球料理、創作料理が美味しいお店です。自分は北国時代の家族旅行で初めて来たのですが、来沖してからもお気に入りのお店の一つです。昨年も学会で来沖された救急の諸先生方をお連れしましたが、気に入っていただけました。


 我々は中庭のみえる「はなれ」で宴会だったのですが、寒空の中、中庭で食事をしているグループもありました。(沖縄はこの冬一番の寒さだったのに。一応、ストーブがセッティングされてはいましたが。(^_^;))

 某病院長には、「いや~、よかったわ、nozakojiくん。」と言っていただけたので、ホッといたしました。(将来の就職先も確保できたような・・・。(笑))


 さて、来年のお店を探さなくちゃ・・・。(現地コーディネーターですね。(^^))
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by nozakoji | 2009-01-14 01:11 | 沖縄のお話し

 病院によって「急変時のお作法」が異なることはよくあります。長く同じ病院にいるスタッフにとってはまったく違和感がないのでしょうが、私のような流れ者にはそのような点がすぐに目につきます。

 例えば・・・


 ある深夜、病棟からの蘇生コールがありました。眠い目をこすりながら駆けつけると、すでに心肺蘇生は正しく行われておりました!しかし、なんとなく違和感を感じたのは、胸骨圧迫(心マッサージ)をしている人の手元でした。

 一生懸命に心マッサージはしているのですが、なんだかぎこちないですし、「強く、早く」行うことができていません。

 なぜぎこちないかというと、「カーディオポンプ」という補助器具を使用していたからでした。

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 これは、以下のように胸の真ん中に吸盤部位を押し当てて使用します。なぜ、吸盤が付いているのでしょう?これは胸骨圧迫後に、胸を引き上げることで心臓に戻る血液を増やすためです。

 
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 しかし、その場にいた若い医師に「なぜそれを使うのか?何の機能があるのか?」を聞いてみても答えることはできませんでした。しかも、一番大事な「胸を持ち上げる動作」も全く行ってはいませんでした。
 「看護師さんに渡されたから使用しました。」
 という感じでした。

 この器具はかなり力が必要ですし、すぐに疲れも出てきます。器具使用の意味もわからないなら、講習で習った通りの手で行う「普通の胸骨圧迫」を行ったほうが効果的であると思いました。

 以前にもこの病院で蘇生コールがあった時にもこの器具を使用していたので、「心肺蘇生にはカーディオポンプ!」という古いお作法、しきたり(?)が残っているのかもしれませんね。


 ちなみに、日本版の救急蘇生ガイドライン(リンク)では、この器具を用いた心肺蘇生(ACD-CPR)に関しては次のように書かれています。

*十分に訓練された人員が確保できる場合にはACDCPRを考慮してもよい。

 →「十分に訓練された人員」とは、私の中では消防職員の方々です。(十分に使いこなす体力もありますし。)しっかりとした胸骨圧迫がしっかりできる前提があれば、この器具を使ってもいいと思います。機能を理解せずに使うぐらいなら、使わないほうが良いと思います。

*ACD-CPRの効果は報告によって異なり、病院内および病院外での使用を推奨あるいは否定するに足る充分な根拠は得られていない 

 →使っていけないものではありませんが、いきなりその機能も知らずに最初から用いるものではないということです。


 まとめますと、、、、

 みんなが使っているから、人に渡されたから使うのではなく、

 きちんとその器具の使用目的を理解して、

 使うからにはその効果を十分に引き出すように、

 使用しましょう!


 ということです。


 あと、この器具の最大の欠点は、使用者が疲れるということだけでなく、吸盤の付着部位である胸部の中心に、円形の痕跡が残ってしまうことです。家族は「あれ、なんだろう、このあざ・・・。」と思ってしまうことでしょう。
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by nozakoji | 2009-01-09 12:14 | 救急の話

年末年始の行動

 今日は衝撃的(?)な外傷症例の臨時手術がありました。若い麻酔科医達はすでに他の手術を担当していたので、私が麻酔を担当いたしました。(ちゃんと働いているのです。)
 
 年をとると(今年医師になって15年目です)、なかなか麻酔をやらせてもらえません。手術室に来ても監督・マネージャー業務が増えて、たまに若者がうまくできない神経ブロックなどを代わっておこうなうといったことが増えるので、自分としてはこのような症例の麻酔を担当するのはちょっと嬉しかったります。(笑)

 
 さて、今更ですが、年末年始の報告をいたします。(親類、友人も見てますしね。)


 大晦日は休みでした。妻が新年を迎えるにあたって、、玄関にお花を生けてくれました。

 
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 そして、今年の大晦日は日本そばではなく、沖縄そばで年越しとなりました。(娘の希望です。)オリオンビールがあるのが沖縄っぽいですよね。(まあ、演出ですけど。(^_^;))
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 あと、後ろにはおせちにいれる数の子が見えてますが、沖縄ではあまりおせちというものは作らないそうです。妻は友人から「数の子ってどうやって食べるの?」と聞かれたそうです。


 無事に年を越して迎えた元旦は、麻酔科待機だったのですが、珍しく(?)、呼び出されることもなく平和なお正月となりました。(^^)/

 そして、3日には、沖縄に来て初めての初詣に出かけました。那覇市にある「波の上宮」(名前通り海のそばにあります)に出かけたのですが、かなり混雑しておりました。(娘が階段を駆け上っております)

 
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 初詣と言えばおみくじ。外国人の多い沖縄ならではのおみくじがこれです。

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 表は普通に日本語ですが、裏は英訳されていました!しかも、大吉じゃないのにvery goodとは。大吉ならなんて書いてあったのか気になりました。



 以上、ごみねたですが、ご報告まで。
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by nozakoji | 2009-01-08 21:20 | 沖縄のお話し

 いわゆる正月太り真っ最中です。せっかく、夏にやせたのにデブに戻りつつあります。

 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。<(_ _)> 今年もお暇なときにおつきあいください。

 さて、昨年末に、ヨーロッパ蘇生協議会(ERC)のガイドラインの訳本がへるす出版より発売されました。


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 以下、へるす出版のホームページより引用です。

予知・予防を重視したヨーロッパの救急蘇生法の指針!

 心肺停止患者に対する救急蘇生法は、2005年の国際コンセンサスの発表を受けて各国・各地域でガイドラインの策定が行われてきました。
  本書はこれまで日本で紹介されてくることの少なかったヨーロッパ蘇生協議会(ERC; Europe Resuscitation Council)のガイドラインに基づく、救急に限定しない一般の医師や医療従事者のための蘇生法テキストの日本語訳です。他の蘇生ガイドラインにはみられない、心肺停止となる可能性の早期予知や予防について強調している点など先進的な内容を含んでおり、かつ救急を専門としない医師や医療従事者にとっても学びやすい精選されたテキストととなっています。


 
 特徴的なのは、上記の説明にある「心肺停止となる可能性の早期予知や予防について強調している点」かと思います。
 
 内因性にしても、外傷にしても、心停止になりそうな患者に対してどれだけ準備・対応ができているかが勝負です。この点に関しては、自分も携わっている日本救急医学会の二次心肺蘇生を学ぶICLSコースでは、ほとんどスルーされているように思います。

 
 あと、このテキストでは、日本のガイドラインとの違いなどについてもきちんと解説されており、とても親切な作りとなっています。大きさ、薄さも日本のガイドライン「救急蘇生法の指針」と同じような感じで携帯性もいいですよ。


 また、勉強することが増えてしまいますね。そして、このガイドラインを学ぶためのシミュレーションコースも開催されると受けたくなってしまいますね。(^_^;)


 あと、最後に一言。

 「ガイドラインはあくまでもガイドライン。」どの方法が正しいとか間違っているとかではなく、患者さんにとってその場で一番良いと思われることを自分の学んだ方法に従ってやっていきましょう!!!(^^)/ 

(たまに、違うコースのことを「あのコースはダメだ!」と全否定するインストラクターがいると聞きます。それはやめましょうね。)
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by nozakoji | 2009-01-03 17:07 | 救急の話

救急専門医、麻酔科認定医・標榜医。北から沖縄に移住→再び北上した感想など…。(救急には無関係な内容が多い!ペインクリニック患者でもあります。)症例は設定変更しています。